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光ファイバーケーブルの種類とは?初心者向けにシングルモード・マルチモード・コネクターの違いをわかりやすく解説

光ファイバーケーブルの種類とは?初心者向けにシングルモード・マルチモード・コネクターの違いをわかりやすく解説

光ファイバーケーブルには、シングルモード(SMF)とマルチモード(MMF)の2種類があり、それぞれ通信距離や用途が異なります。

企業ネットワークでは、建物間やフロア間の高速通信に光ファイバーが広く利用されています。しかし、種類やコネクターの違いを理解していないと、「接続してもリンクアップしない」「通信速度が出ない」といったトラブルにつながることがあります。

社内SEやインフラエンジニアの業務では、「どの光ファイバーを使用すべきか」「SFPモジュールとの組み合わせは正しいか」「光コネクターに汚れはないか」を確認する機会が多くあります。

光ファイバーケーブルとは

光ファイバーケーブルとは、ガラスや樹脂でできた細い芯線を通して光信号を伝送する通信ケーブルです。

LANケーブルよりも長距離・高速通信に優れており、企業やデータセンターでは欠かせない配線となっています。

項目 内容
通信方式 光信号
主な用途 建物間・フロア間・バックボーン
特徴 長距離・高速・ノイズに強い
接続機器 SFPモジュール・メディアコンバーター

光ファイバーケーブルの主な種類

光ファイバーは大きく2種類に分けられます。

種類 略称 主な用途
シングルモードファイバー SMF 建物間・長距離通信
マルチモードファイバー MMF 建物内・サーバールーム

シングルモードファイバー(SMF)とは

シングルモードファイバー(Single Mode Fiber:SMF)は、光が1本の経路を通る光ファイバーです。

長距離通信に適しており、通信事業者や企業の建物間接続で広く利用されています。

項目 内容
コア径 約9μm
通信距離 数km~数十km以上
主な用途 建物間・WAN・通信事業者
外被色(一般的) 黄色

マルチモードファイバー(MMF)とは

マルチモードファイバー(Multi Mode Fiber:MMF)は、複数の光が同時に伝送される光ファイバーです。

短距離通信向けであり、オフィス内やサーバールーム内の配線によく使用されます。

項目 内容
コア径 50μmまたは62.5μm
通信距離 数百m程度
主な用途 建物内・ラック間
外被色(一般的) 水色・オレンジ

SMFとMMFの違い

項目 SMF MMF
通信距離 非常に長い 比較的短い
コア径 約9μm 50μm・62.5μm
主な用途 建物間 建物内
コスト 比較的高い 比較的安価

マルチモードファイバーの規格(OM)

マルチモードファイバーには、性能ごとにOM規格があります。

規格 外被色(一般的) 主な用途
OM1 オレンジ 旧設備
OM2 オレンジ 旧設備
OM3 アクア(水色) 10Gbps環境
OM4 アクア・紫 10Gbps~100Gbps
OM5 ライムグリーン 高速データセンター

光コネクターの種類

光ファイバーは、接続するコネクターにも種類があります。

種類 特徴 主な用途
LC 小型 SFPモジュール
SC 着脱しやすい 企業ネットワーク
FC ねじ込み式 計測機器
ST 回転ロック式 旧設備
MPO/MTP 多芯 データセンター

なぜ光ファイバーの種類を理解することが重要なのか

SMF用のSFPモジュールへMMFを接続したり、その逆の組み合わせにしたりすると、リンクアップしないことがあります。

また、通信速度や通信距離にも影響するため、用途に合った種類を選ぶことが重要です。

初心者が混乱しやすいポイント

IT現場での利用例

企業では、サーバールーム内のL2スイッチ同士をOM4マルチモードファイバーで接続し、本社と支店など建物間の接続にはシングルモードファイバーを使用する構成が一般的です。

また、通信事業者から提供される光回線も、シングルモードファイバーが利用されることがほとんどです。

筆者の現場経験

フロア間スイッチの増設作業で、シングルモード用SFPモジュールへマルチモードファイバーを接続してしまい、リンクランプが点灯しないことがありました。

原因はケーブルの種類の確認漏れでした。それ以降は、作業前に「ケーブル・SFP・コネクター」の組み合わせをチェックリストで確認するようにしています。

業務でよくあるトラブル

障害発生時の確認する順番

  1. リンクランプを確認する
  2. 光ファイバーの種類を確認する
  3. SFPモジュールを確認する
  4. TX・RXを確認する
  5. 光コネクターを清掃する
  6. ログを確認する

原因の切り分け

確認対象 確認内容
光ファイバー SMF・MMF・断線
SFPモジュール 対応規格・故障
光コネクター 汚れ・傷
スイッチ リンク状態・ポート設定
対向機器 リンク状態・型番

GUIで確認する方法

スイッチやルーターの管理画面では、次のような内容を確認できます。

CLIで確認する内容

Cisco機器などでは、SSHやコンソール接続で次のようなコマンドを利用します。

これらのコマンドで光ポートの状態やSFPモジュールの認識状況、光レベルなどを確認できます。

PowerShell・コマンドプロンプトで確認できる内容

Windows端末では光ファイバー自体は確認できませんが、通信状況を調査できます。

コマンドプロンプト

PowerShell

イベントビューアーで確認するポイント

Windowsでは光ファイバー自体の情報は確認できませんが、ネットワークアダプターのリンク断や通信エラーを確認できます。

  1. イベントビューアーを開く
  2. Windowsログ
  3. システム
  4. ネットワーク関連のイベントを確認する

確認結果の見方

ショートカットキー

初心者がやりがちなミス

上司へ報告するポイント

エスカレーションするタイミング

応用知識

現在の企業ネットワークでは、10Gbps以上の高速通信が一般的になり、データセンターでは25Gbps、40Gbps、100Gbps、さらに400Gbps対応の光ファイバー環境も普及しています。また、MPO/MTPコネクターを利用した多芯光ファイバーにより、多数の回線を効率よく配線する構成も増えています。

関連するIT用語

よくある質問(FAQ)

Q. シングルモードとマルチモードは接続できますか?

基本的にはできません。光ファイバーだけでなく、SFPモジュールも同じ種類でそろえる必要があります。

Q. 光ファイバーはLANケーブルより速いですか?

高速通信に対応しやすく、長距離でも通信品質を維持できる点が大きな特徴です。ただし、実際の通信速度は接続機器やSFPモジュールの規格にも左右されます。

Q. 光コネクターが汚れるとどうなりますか?

通信エラーやリンクダウンの原因になります。専用クリーナーで清掃し、使用しないときは保護キャップを装着しましょう。

Q. ケーブルの色だけで種類を判断できますか?

目安にはなりますが、メーカーや製品によって色が異なる場合があります。印字や型番、仕様書で確認することをおすすめします。

注意点

光ファイバーは折り曲げや衝撃に弱く、過度に曲げると通信品質が低下したり断線したりすることがあります。また、光コネクターの端面にほこりや汚れが付着すると通信障害の原因になるため、接続前には専用クリーナーで清掃し、使用しないときは保護キャップを装着しましょう。さらに、光コネクターの端面を直接のぞき込むことは危険なため避けてください。

まとめ

光ファイバーケーブルは、高速かつ長距離の通信を実現するための重要な通信媒体です。主な種類にはシングルモードファイバー(SMF)とマルチモードファイバー(MMF)があり、用途や通信距離に応じて使い分けます。また、LCやSCなどのコネクターやSFPモジュールとの組み合わせも正しく選ぶ必要があります。

障害対応では、「リンクランプ確認 → 光ファイバー種類確認 → SFPモジュール確認 → TX・RX確認 → コネクター清掃 → ログ確認」の順番で切り分けることが重要です。この基本的な流れを身につけることで、光ネットワークのトラブルにも迅速かつ的確に対応できるようになります。

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