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PostgreSQLとMySQLの違いとは?初心者向けに特徴・用途・性能・使い分けを解説

PostgreSQLとMySQLの違いとは?初心者向けに特徴・用途・性能・使い分けを解説

結論
PostgreSQLとMySQLは、どちらもSQL(Structured Query Language)を使ってデータを管理するRDBMS(Relational Database Management System:リレーショナルデータベース管理システム)です。

大きな違いは、得意とする処理、機能の豊富さ、設計思想、運用方法にあります。PostgreSQLは、複雑な検索や厳密なデータ管理、高度な機能を必要とするシステムに向いています。MySQLは、Webシステムを中心に広く利用されており、導入しやすさや運用の分かりやすさが特徴です。

どちらかが常に優れているわけではありません。システムの規模、検索内容、更新頻度、運用体制に合わせて選ぶことが重要です。

  1. PostgreSQLとMySQLとは
    1. PostgreSQLとは
    2. MySQLとは
  2. PostgreSQLとMySQLの主な違い
  3. イメージで理解する
  4. 基本的なデータ管理方法は同じ
  5. SQL構文の違い
    1. 基本的なSQLは似ている
    2. 自動採番の扱いが異なる
    3. 文字列や日付関数に違いがある
  6. データ型の違い
  7. トランザクションの違い
  8. ストレージエンジンとは
  9. 性能の違い
  10. どんな場面で使われるのか
    1. PostgreSQLが向いている場面
    2. MySQLが向いている場面
  11. WordPressではどちらを使うのか
  12. PostgreSQLとMySQLはどちらが初心者向けか
  13. 初心者が混乱しやすいポイント
  14. 実際のIT現場での利用例
  15. 筆者が経験した現場での失敗例
  16. 業務でよくあるトラブル例
  17. 原因の切り分け
  18. 確認する順番
  19. GUIでの確認方法
    1. PostgreSQLの場合
    2. MySQLの場合
  20. CUIでの確認方法
  21. Windowsで通信を確認する方法
    1. コマンドプロンプトで名前解決を確認する
    2. PowerShellでポートを確認する
  22. イベントビューアーとログの確認方法
  23. 確認結果の見方
  24. 初心者がやりがちなミス
  25. 注意点
  26. 上司へ報告するポイント
  27. エスカレーションするタイミング
  28. PostgreSQLとMySQLを選ぶときのポイント
  29. 応用知識
    1. MVCCとは
    2. レプリケーションとは
    3. クラウドでの利用
  30. 関連するIT用語
  31. よくある質問(FAQ)
    1. PostgreSQLとMySQLはどちらも無料ですか?
    2. PostgreSQLのSQLをMySQLでそのまま使えますか?
    3. PostgreSQLとMySQLはどちらが速いですか?
    4. WordPressではPostgreSQLを使えますか?
    5. 初心者はどちらから学ぶべきですか?
  32. まとめ

PostgreSQLとMySQLとは

PostgreSQLとは

PostgreSQLは、オープンソースで開発されている高機能なRDBMSです。一般には「Postgres」や「ポスグレ」と呼ばれることもあります。

標準的なSQLへの対応を重視しており、複雑な検索、集計、データ型、トランザクション、拡張機能などが充実しています。

業務システム、地理情報システム、データ分析基盤、クラウド上のアプリケーションなど、幅広い用途で利用されます。

MySQLとは

MySQLは、Oracle社が開発・提供しているオープンソースを基盤としたRDBMSです。

Webアプリケーションとの組み合わせで広く使われており、WordPressなどのCMS(Content Management System:コンテンツ管理システム)でも利用されています。

導入しやすく、利用者や学習資料が多いため、データベース初心者が学び始める製品として選ばれることもあります。

PostgreSQLとMySQLの主な違い

項目 PostgreSQL MySQL
特徴 高機能で複雑な処理に強い 導入しやすくWeb用途で広く利用される
主な用途 業務システム、分析、複雑なデータ処理 Webサイト、Webアプリケーション、CMS
SQL機能 標準SQLや高度な機能への対応が豊富 一般的なWeb開発に必要な機能を利用しやすい
データ型 種類が豊富で拡張しやすい 一般的な用途に必要な型を備える
拡張性 独自関数や拡張機能を追加しやすい 構成が比較的分かりやすい
代表的な管理ツール pgAdmin MySQL Workbench
ライセンス PostgreSQL License 無償版と商用版がある

イメージで理解する

PostgreSQLは、多機能な業務用工具箱に例えられます。

複雑な作業にも対応でき、必要に応じて機能を追加できます。その一方で、機能が多いため、設計や運用には一定の知識が必要です。

MySQLは、扱いやすい標準工具セットのような存在です。Webシステムでよく使う機能がそろっており、比較的短期間で導入しやすい特徴があります。

基本的なデータ管理方法は同じ

PostgreSQLとMySQLは、どちらもテーブル、カラム、レコードを使ってデータを管理します。

基本的なSQL命令も共通しています。

ただし、関数、データ型、自動採番、日付処理、文字列処理などの細かな書き方には違いがあります。

SQL構文の違い

基本的なSQLは似ている

単純なSELECT、INSERT、UPDATE、DELETEであれば、似た書き方で実行できます。

しかし、製品固有の機能を使用したSQLは、そのまま別の製品で動作しないことがあります。

自動採番の扱いが異なる

PostgreSQLでは、IDENTITYやシーケンスを使って番号を自動生成します。

MySQLでは、AUTO_INCREMENTを利用する方法が一般的です。

文字列や日付関数に違いがある

文字列を結合する方法、日付を計算する方法、現在日時を取得する方法などは、製品によって書き方や動作が異なる場合があります。

データベースを移行するときは、SQL構文だけでなく、関数の戻り値やNULLの扱いも確認する必要があります。

データ型の違い

PostgreSQLは、配列、JSON、ネットワークアドレス、UUIDなど、多様なデータ型を扱えます。また、拡張機能によって新しい型を追加することもできます。

MySQLも、数値、文字列、日付、JSONなど、一般的な業務やWeb開発で利用するデータ型を備えています。

同じ名前のデータ型でも、保存できる範囲や動作が異なることがあるため注意が必要です。

トランザクションの違い

トランザクションとは、複数の処理をひとまとまりとして扱う仕組みです。

例えば、商品の注文登録と在庫数の減算は、両方とも成功する必要があります。片方だけ成功するとデータの整合性が崩れます。

PostgreSQLとMySQLは、どちらもトランザクションを利用できます。ただし、MySQLでは使用するストレージエンジンや設定を確認することが重要です。

ストレージエンジンとは

ストレージエンジンとは、MySQLでデータの保存や読み書きを担当する仕組みです。

一般的にはInnoDBが利用されます。InnoDBは、トランザクションや外部キーなどに対応しています。

PostgreSQLでは、MySQLのように通常利用者がストレージエンジンを選択する運用は一般的ではありません。

性能の違い

「PostgreSQLは遅い」「MySQLは必ず速い」と単純に判断することはできません。

性能は、次の条件で変わります。

PostgreSQLは、複雑な結合や集計、分析的な処理で強みを発揮することがあります。

MySQLは、比較的単純な検索を大量に処理するWebシステムで採用されることがあります。ただし、実際の性能は設計や設定によって大きく変わります。

どんな場面で使われるのか

PostgreSQLが向いている場面

MySQLが向いている場面

WordPressではどちらを使うのか

WordPressでは、一般的にMySQLまたはMySQL互換のデータベースが利用されます。

記事、ユーザー、コメント、設定、プラグインの情報などがデータベースへ保存されます。

PostgreSQLをWordPressの標準的なデータベースとして利用する構成は一般的ではありません。

PostgreSQLとMySQLはどちらが初心者向けか

SQLの基本を学ぶだけであれば、どちらから始めても問題ありません。

Web制作やWordPressに関わる場合は、MySQLを先に学ぶと業務へつながりやすいでしょう。

業務システム、データ分析、複雑なSQLを扱う場合は、PostgreSQLを学ぶことで幅広い機能を理解できます。

最も重要なのは、勤務先や担当システムで使用している製品を優先して学ぶことです。

初心者が混乱しやすいポイント

勘違い 正しい理解
基本的なSQLは完全に同じ 共通部分は多いが、関数やデータ型に違いがある
MySQLは小規模システム専用 大規模なWebシステムで使われることもある
PostgreSQLは専門家しか使えない 基本操作は初心者でも学べる
PostgreSQLの方が常に高性能 処理内容や設計によって結果は変わる
無料なのでサポートは存在しない クラウド事業者や支援会社の有償サポートを利用できる

実際のIT現場での利用例

社内の申請システムでは、社員、部署、申請、承認履歴などを関連付けて管理するため、PostgreSQLが採用されることがあります。

WebサイトやECサイトでは、既存のフレームワークやCMSとの相性からMySQLが選ばれるケースがあります。

同じ会社でも、社内業務システムはPostgreSQL、WordPressサイトはMySQLというように使い分けることがあります。

筆者が経験した現場での失敗例

MySQLで動作していたSQLをPostgreSQLへ移行した際、関数や自動採番の書き方をそのまま使用し、エラーになったことがありました。

さらに、文字列と数値を暗黙的に変換できると思い込んだことで、データ型の不一致も発生しました。

基本的なSQLが似ていても、製品ごとに厳密さや動作が異なります。移行時は、SQL、データ型、制約、文字コード、照合順序まで確認する必要があります。

業務でよくあるトラブル例

原因の切り分け

切り分け先 確認内容
ユーザー側 入力内容や操作手順に誤りがないか
アプリケーション側 接続文字列やドライバーが正しいか
ネットワーク側 ホスト名、IPアドレス、ポートへ通信できるか
データベース側 サービスが起動しているか
権限 接続、参照、登録、更新の権限があるか
SQL 対象製品で利用できる構文か
リソース CPU、メモリ、ディスク、接続数に余裕があるか

確認する順番

  1. PostgreSQLとMySQLのどちらを使用しているか確認する。
  2. 開発環境、検証環境、本番環境のどれか確認する。
  3. ホスト名、ポート番号、データベース名を確認する。
  4. データベースサービスが起動しているか確認する。
  5. 接続ユーザーと権限を確認する。
  6. ネットワーク通信を確認する。
  7. エラーメッセージとログを確認する。
  8. SQLが対象製品に対応しているか確認する。

GUIでの確認方法

PostgreSQLの場合

pgAdminを利用すると、サーバーへの接続、データベースやテーブルの確認、SQLの実行、ユーザー管理などをGUIで操作できます。

接続時は、ホスト名、ポート番号、データベース名、ユーザー名を確認してください。

MySQLの場合

MySQL Workbenchでは、データベースへの接続、テーブル確認、SQL実行、ユーザー管理、性能情報の確認などができます。

画面上で操作できるため便利ですが、本番環境で更新や削除を行う場合は、対象データを事前に確認する必要があります。

CUIでの確認方法

PostgreSQLではpsql、MySQLではmysqlクライアントを使用して、コマンドラインから接続できます。

CUIで確認するときは、接続先のホスト名、データベース名、ユーザー名を必ず確認しましょう。

プロンプトの表示だけで本番環境か判断せず、接続後にサーバー情報やデータベース名を確認することが重要です。

Windowsで通信を確認する方法

コマンドプロンプトで名前解決を確認する

接続先のホスト名を確認するときは、nslookupを利用できます。

pingで疎通を確認する方法もありますが、サーバー側で応答を禁止している場合があります。pingが失敗しただけでデータベース障害とは判断できません。

PowerShellでポートを確認する

PowerShellのTest-NetConnectionを使うと、指定したサーバーのポートへ接続できるか確認できます。

PostgreSQLでは5432番、MySQLでは3306番が標準的なポートとして使われます。ただし、現場では変更されている場合があるため、設定資料を確認してください。

TcpTestSucceededがTrueなら、指定ポートまで通信できています。Falseの場合は、サービス停止、ファイアウォール、ネットワーク経路、ポート番号の誤りなどを確認します。

イベントビューアーとログの確認方法

Windowsサーバー上でデータベースが動作している場合は、イベントビューアーも確認します。

WindowsキーとRキーを押し、「eventvwr.msc」を入力して実行します。

  1. 「Windowsログ」を展開する。
  2. 「アプリケーション」を選択する。
  3. 障害発生時刻付近のエラーや警告を確認する。
  4. データベースサービスや関連アプリケーションの記録を確認する。

イベントビューアーだけでなく、PostgreSQLやMySQLが出力する専用ログも確認してください。

ログでは、発生時刻、接続元、ユーザー名、エラーコード、SQLエラー、容量不足などを確認します。

確認結果の見方

確認結果 考えられる原因
ホスト名を解決できない DNS設定またはホスト名の誤り
ポートへ接続できない サービス停止、ファイアウォール、ネットワーク障害
認証に失敗する ユーザー名、パスワード、接続許可設定の問題
SQL構文エラーになる 製品固有の関数や構文を使用している
参照できるが更新できない INSERT、UPDATE、DELETE権限の不足
処理が遅い インデックス不足、負荷、SQL、データ量の問題

初心者がやりがちなミス

注意点

PostgreSQLとMySQLでは、似たSQLでも動作や結果が異なる場合があります。

本番環境でSQLを実行する前に、対象製品、接続先、対象テーブル、更新件数、バックアップ、取り消し方法を確認してください。

特に、UPDATE、DELETE、テーブル構造の変更、インデックス追加は、ロックや性能低下、データ消失につながる可能性があります。

上司へ報告するポイント

「データベースへ接続できない」だけでなく、「サーバーのポートへは接続できるが、ユーザー認証で失敗する」など、事実を分けて報告すると評価されやすくなります。

エスカレーションするタイミング

PostgreSQLとMySQLを選ぶときのポイント

確認項目 PostgreSQLが向く傾向 MySQLが向く傾向
SQLの複雑さ 複雑な検索や集計が多い 一般的な登録や検索が中心
データ型 多様な型や拡張機能が必要 標準的な型で対応できる
用途 業務システム、分析、位置情報 Webサイト、CMS、Webアプリ
既存環境 PostgreSQL対応製品が多い MySQL対応製品が多い
運用体制 高度な機能を活用したい 導入や運用を分かりやすくしたい

応用知識

MVCCとは

MVCC(Multi-Version Concurrency Control)は、複数の利用者が同時にデータを読み書きするときの競合を減らす仕組みです。

PostgreSQLとMySQLのInnoDBは、どちらもMVCCの考え方を利用しています。ただし、内部の動作や不要データの管理方法は異なります。

レプリケーションとは

レプリケーションは、データを別のサーバーへ複製する仕組みです。

読み取り処理の分散、障害対策、バックアップ補助などに利用されます。ただし、複製先への反映に遅延が発生する場合があります。

クラウドでの利用

PostgreSQLとMySQLは、クラウド上のマネージドデータベースでも利用できます。

マネージドサービスでは、バックアップ、監視、更新、冗長化の一部をクラウド事業者へ任せられます。ただし、SQL設計、権限管理、性能確認は利用者側でも必要です。

関連するIT用語

よくある質問(FAQ)

PostgreSQLとMySQLはどちらも無料ですか?

どちらも無償で利用できる版があります。ただし、商用サポート、クラウド利用料、運用支援などで費用が発生する場合があります。

PostgreSQLのSQLをMySQLでそのまま使えますか?

基本的なSQLは似ていますが、関数、データ型、自動採番、日付処理などに違いがあります。そのまま動作しないSQLもあります。

PostgreSQLとMySQLはどちらが速いですか?

一概には決められません。SQL、インデックス、データ量、同時接続数、サーバー設定によって性能は変わります。

WordPressではPostgreSQLを使えますか?

WordPressでは、通常MySQLまたはMySQL互換のデータベースを利用します。PostgreSQLは標準的な構成ではありません。

初心者はどちらから学ぶべきですか?

Web制作やWordPressが目的ならMySQL、業務システムや複雑なSQLを学びたいならPostgreSQLが候補です。実務では、勤務先で使われている製品を優先すると効率的です。

まとめ

PostgreSQLとMySQLは、どちらもSQLを使ってデータを管理する代表的なRDBMSです。

PostgreSQLは、複雑な検索、高度な機能、多様なデータ型、厳密なデータ管理を重視するシステムに向いています。

MySQLは、Webシステム、WordPress、導入しやすさ、一般的な登録・検索処理を重視する環境で広く利用されています。

選定時は、知名度やイメージだけで判断せず、SQLの複雑さ、データ量、既存システムとの相性、運用体制、バックアップ、障害復旧まで整理することが重要です。

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