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【初心者SE必読】定数とは何か?変数との違いから実務での使い方・設計テクニックまで徹底解説

【初心者SE必読】定数とは何か?変数との違いから実務での使い方・設計テクニックまで徹底解説

プログラミングやシステム開発を学び始めると、必ず登場する概念のひとつが「定数」です。
変数と並んで基本中の基本とも言える存在ですが、「何となく使っている」「本当のメリットを理解していない」という方も多いのではないでしょうか。

私自身、プログラマーとして実務に入ったばかりの頃は、定数をほとんど意識せず、数値や文字列をコードに直接書いていました。しかし、あるトラブルをきっかけに定数の重要性を痛感することになります。

この記事では、プログラマーやSEの方に向けて、定数とは何かを基礎から丁寧に解説し、実務で役立つ使い方や応用テクニックまで詳しくご紹介します。これから学ぶ方はもちろん、基礎を見直したい方にも役立つ内容になっています。


定数とは何か?初心者にもわかる基本解説

定数とは、プログラムの中で「値が変わらないことを前提に扱うデータ」のことです。
一度設定したら、処理の途中で書き換えないというルールを持った値だと考えると理解しやすいでしょう。

例えば、以下のような情報はプログラムの実行中に変わる必要がありません。

こうした「変わらない前提の値」を定数として定義します。

一方で、処理の途中で値が変化するもの(カウンタ、合計金額、入力値など)は変数として扱います。この「変わる・変わらない」を意識することが、定数を理解する第一歩です。


定数と変数の違いを正しく理解する

定数と変数の最大の違いは、「再代入できるかどうか」です。

例えば、売上合計金額は処理のたびに変わるため変数として扱います。一方、税率は原則としてプログラム実行中に変わらないため定数にします。

この違いを曖昧にしたまま開発を進めると、「どこで値が変わるのか分からないコード」になりやすく、後から修正する際に大きな負担になります。


【体験談】定数を使わずに苦労した新人時代の失敗

私が新人プログラマーだった頃、ある業務システムの改修を担当したことがありました。
そのシステムでは、特定の数値(判定用のコード)がプログラムのあちこちに直接書かれていました。

仕様変更でその数値を変更する必要が出たのですが、どこに同じ数値が使われているのか分からず、ソースコードを全検索する羽目になりました。しかも、1箇所修正漏れがあり、本番障害を起こしてしまったのです。

後から先輩に教えられたのが、「こういう値こそ定数にする」という考え方でした。
定数として一箇所にまとめていれば、修正はその定義部分だけで済み、ミスも防げたのです。

この経験から、私は「変わらない値は必ず定数にする」ことを強く意識するようになりました。


定数を使うメリット①:可読性が圧倒的に向上する

定数を使う最大のメリットのひとつが、コードの意味が分かりやすくなることです。

例えば、以下のようなコードがあったとします。

if (status == 1) {
    // 完了処理
}

この「1」が何を意味するのか、コードだけでは分かりません。
これを定数にすると、次のようになります。

const STATUS_COMPLETE = 1;

if (status == STATUS_COMPLETE) {
    // 完了処理
}

これだけで、コードの意図が一目で分かるようになります。レビューや引き継ぎの際にも非常に効果的です。


定数を使うメリット②:保守性・修正のしやすさが向上する

定数は修正作業を圧倒的に楽にします。
値を変更する必要が出た場合、定数定義の1箇所を修正するだけで済むからです。

実務では仕様変更は避けられません。定数を正しく使っているコードほど、変更に強く、長く使えるシステムになります。


定数を使うメリット③:バグの予防につながる

定数は「変更できない」という制約があるため、意図しない再代入によるバグを防げます。

「この値は途中で変わらない」という意思をコード上で明示できるため、チーム開発でも安全性が高まります。これは、品質を重視するSEにとって非常に大きなメリットです。


実務でよく使われる定数の具体例

これらを定数としてまとめるだけで、コード全体の整理度が一気に向上します。


【応用編】定数をさらに便利に使う設計テクニック

応用としておすすめなのが、「定数クラス」「定数ファイル」を作る方法です。
関連する定数を1箇所にまとめることで、管理性が格段に向上します。

また、命名規則を統一することも重要です。
大文字+アンダースコアで表現するなど、チーム内でルールを決めると、可読性と保守性がさらに高まります。

私は現在、仕様書レベルで「これは定数にする」という設計を意識するようにしています。これにより、実装フェーズで迷うことが減り、開発スピードも向上しました。


まとめ:定数を制する者が、保守性の高いコードを制する

定数は一見地味な存在ですが、プログラムの品質を大きく左右する重要な要素です。
定数を正しく使うことで、可読性・保守性・安全性がすべて向上します。

私自身、定数の考え方を身につけてから、レビューで指摘される回数が減り、設計の質も上がりました。初心者の方こそ、早い段階で定数の使い方を意識してほしいと思います。

ぜひ、今日から「この値は本当に変数でいいのか?」と考えながらコードを書いてみてください。それが、ワンランク上のプログラマー・SEへの第一歩になります。

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