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【初心者でもわかる】シャーディングとは?仕組み・メリット・実務での使い方をSEの体験談で解説

【初心者でもわかる】シャーディングとは?仕組み・メリット・実務での使い方をSEの体験談で解説

システム開発をしていると、データベースの処理がどんどん重くなる問題に直面することがあります。
特にユーザー数やデータ量が増えてくるサービスでは、「データベースがボトルネックになる」という問題は非常によくあります。

私自身、SEとしてWebサービスの開発を担当していたときに、まさにこの問題にぶつかりました。
当初は普通のデータベース構成で問題なく動いていたのですが、ユーザー数が増えるにつれて、検索処理や書き込み処理のレスポンスがどんどん遅くなってしまったのです。

そのときに検討した技術の一つがシャーディング(Sharding)でした。

この記事では、プログラマーやSEの方に向けて

を、できるだけわかりやすい言葉で解説します。


シャーディングとは何か?超シンプルに説明

シャーディングとは、データベースを複数のサーバーに分割して保存する仕組みのことです。

英語の「Shard」は「破片」や「かけら」という意味があります。
つまりシャーディングとは、データを「小さなかけら」に分割して管理する方法です。

たとえば、ユーザー情報を保存するデータベースがあったとします。

普通の構成では、すべてのユーザー情報は1つのデータベースに保存されます。

ユーザーデータベース
・ユーザー1
・ユーザー2
・ユーザー3
・ユーザー4
・ユーザー5

しかしシャーディングを行うと、データを複数のDBに分散します。

DBサーバーA
・ユーザー1
・ユーザー2
・ユーザー3

DBサーバーB
・ユーザー4
・ユーザー5

つまり1つの巨大なデータベースを、複数の小さなデータベースに分割するのです。

この仕組みによって、データベースの負荷を分散することができます。


なぜシャーディングが必要になるのか

システム開発では、最初は小規模なデータベースで問題ありません。

しかしサービスが成長すると、次のような問題が発生します。

このとき、多くの人がまず考えるのはサーバーの性能を上げることです。

CPUを増やす、メモリを増やす、ストレージを高速にする。

これは「スケールアップ」と呼ばれる方法です。

しかし、この方法には限界があります。

そこで登場するのがスケールアウトという考え方です。

スケールアウトとは、サーバーを増やして処理を分散する方法です。

シャーディングは、このスケールアウトを実現するための代表的な技術なのです。


シャーディングの基本的な仕組み

シャーディングでは、データをどのデータベースに保存するかを決めるルールが必要になります。

これをシャーディングキーと呼びます。

よく使われる方法には次のようなものがあります。

1. IDによる分割

ユーザーID % 2

この計算結果で保存先を決めます。

偶数 → DB-A
奇数 → DB-B

シンプルで高速ですが、データの偏りが起きる可能性があります。

2. ユーザーID範囲で分割

1〜100万 → DB-A
100万〜200万 → DB-B

理解しやすい方法ですが、後からデータが増えたときに再分割が必要になります。

3. ハッシュ分割

IDをハッシュ化して分散する方法です。

比較的均等にデータを分散できるため、大規模サービスではよく使われます。


SEとして実際にシャーディングを検討した体験談

私が担当していたあるWebサービスでは、ユーザーデータが数千万件まで増えていました。

当時の構成はシンプルで、MySQLのデータベースが1台だけでした。

最初の頃は問題なかったのですが、ユーザー数が増えるにつれて次のような問題が起きました。

特に問題だったのは、夜のアクセスピークです。

アクセスが集中すると、APIのレスポンスが1秒以上かかることもありました。

そこでチーム内で議論になったのが次の3つの案でした。

最終的には、キャッシュとシャーディングを組み合わせる設計を採用しました。

ユーザーIDを基準にデータを2つのDBに分割し、アクセスを分散させたのです。

結果として、ピーク時のレスポンスは大きく改善しました。

「データを分けるだけでここまで変わるのか」と驚いたことを覚えています。


シャーディングを知っておくメリット

シャーディングを理解していると、エンジニアとして大きなメリットがあります。

1. 大規模システムの設計ができる

小規模なアプリでは必要ありませんが、ユーザーが増えるサービスでは必ず問題になります。

そのとき、シャーディングを知らないと設計の選択肢が狭くなります。

逆に知っていれば、スケーラブルなシステム設計ができるようになります。

2. パフォーマンス改善の引き出しが増える

パフォーマンス問題は、多くのプロジェクトで発生します。

そのとき

など、複数の選択肢を考えられるエンジニアは非常に強いです。

3. 大規模サービスの技術理解が深まる

多くの有名サービスはシャーディングを利用しています。

その仕組みを理解できると、技術記事やアーキテクチャの理解が一気に深まります。


シャーディングの注意点(デメリット)

便利なシャーディングですが、デメリットもあります。

1. 実装が複雑になる

アプリケーション側で、どのDBにアクセスするかを判断する必要があります。

そのため、コードが複雑になります。

2. JOINが難しくなる

異なるシャードにあるデータは、直接JOINできない場合があります。

そのため、アプリ側で処理を組み立てる必要があります。

3. 再分割が大変

シャード構成を変更する場合、データ移行が必要になります。

大規模サービスではこれが非常に大変です。


応用編:さらに便利になるシャーディングの使い方

実務では、シャーディング単体ではなく、他の技術と組み合わせることが多いです。

キャッシュとの組み合わせ

Redisなどのキャッシュを組み合わせると、さらに負荷を減らせます。

流れとしては次のようになります。

① キャッシュ確認
② 無ければシャードDBへアクセス
③ 結果をキャッシュ保存

この構成は非常に多くのサービスで採用されています。

リードレプリカとの併用

読み込み専用のレプリカDBを作る方法です。

これにより

という負荷分散ができます。

シャーディングと組み合わせると、さらにスケーラブルな構成になります。


まとめ:シャーディングはスケーラブルなシステムの重要技術

シャーディングは、大規模システムを支える重要な技術です。

ポイントをまとめると次の通りです。

私自身、実務でパフォーマンス問題に直面したときに、この技術の重要性を実感しました。

最初は難しく感じるかもしれませんが、概念自体はとてもシンプルです。

「巨大なデータを小さく分けて管理する」

この考え方を理解しておくだけでも、システム設計の視野は大きく広がります。

これからSEやプログラマーとしてスキルを伸ばしていきたい方は、ぜひシャーディングの仕組みを理解しておくことをおすすめします。

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