朝会とは
アジャイル開発でいう朝会とは毎朝・同じ時間に同じ場所で行うミーティングです。デイリースクラムとも呼ばれます。進捗の確認だけでなく、作業内容や状況・成果物をオープンにするために実施します。それにより何か課題や障害・将来に活かせることがあればその議論をすることが目的です。朝会では主に下記のような内容で話をします。
昨日の作業の状況
昨日やった作業内容とその手順、進捗度、さらに成果物があればその共有をします。作業内容・手順を共有することで、今後同じ作業が発生したときにさらに効率よく進めるためのヒントになったり、もしくはすぐに「これはこのやり方にしよう」と改めることが出来たり、さらに手順書として残すためのたたき台になります。
進捗度、遅れが発生している場合はその原因・リカバリ方法を共有または相談します。スプリント内におさまらない見込みであればリスケの要否の相談をします。
また成果物を共有することにより、成果物がイメージと違う場合はそこでどう直すかを議論できるため、後々になって「これじゃない」となってしまうことを防げます。
今日進める作業
作業内容とその手順、そして成果物になるものを共有します。要らない作業があるかもしれないため、手順も共有すると不要な作業については「それはやらなくていいや」となり工数削減・遅延防止につながります。どんな成果物をチームとして持っているかの再確認と、そのためにすべきことを共有するということです。やらねばならないことはやる、やらなくていいことはしない、と言う事の共有です。
今日は何をどう実施して、それがどんな成果物をもたらすのかを共有することが目的であり、それがチーム内やメンバー個人で同じものにしておかないと、無駄な工数を使うリスク・本来の成果物と異なるものが出来てしまうリスクが発生してしまいます。
困っている事・詰まっている事
成果物を作るための障害となることです。技術的な課題、時間的な制約、個人の問題やチームとしての問題、外部からの突発的な作業の割り振りなどが挙げられます。遅延の発生であったり、成果物作成の妨げになるものです。
これらを共有することにより誰かが解決の糸口を知っていたり、朝会内で解決出来たり、有識者を呼び寄せる等の対策をとることが出来ます。
解消できた課題
上記のような困りごと等を解決できた場合、どう解決したか、誰に助けを求めたか、なにか役に立つ資料があったのかを共有します。それにより今後同じような課題が発生したときにチーム内でその解決方法が共有されていることにより、解決をスムーズにすることが出来ます。
前日の朝会等で話した課題だけでなく、自分自身で当日中に出た課題を当日中に解決した場合であっても、共有のために話しておくといいです。
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