【初心者向け】IAMとは?AWSのアクセス管理の仕組みをIT業務初心者向けにやさしく解説
AWSを学び始めると、ほぼ必ず目にするのがIAM(Identity and Access Management)です。
「EC2やS3は分かるけど、IAMって何?」
「ユーザーやロールって何が違うの?」
「なぜ最初にIAMを設定するの?」
このような疑問を持つIT業務初心者の方は非常に多くいます。
IAMはAWSの「誰が」「何をできるか」を管理する仕組みです。
AWSを安全に利用するための最も重要なサービスの一つであり、実際の現場でも必ず利用されています。
この記事では、IAMの基本から、実際の業務での使われ方、関連用語との違いまで初心者向けに分かりやすく解説します。
IAMとは?
IAMとはIdentity and Access Managementの略で、日本語では「IDとアクセス権限を管理するサービス」と考えると分かりやすいでしょう。
簡単に言えば、
- 誰がAWSを使うのか
- 何を操作できるのか
- どこまで操作できるのか
を管理する仕組みです。
IAMを身近な例で考えてみよう
会社のオフィスをイメージしてください。
- 社員証を持っている人だけ入れる
- 会議室には全員入れる
- サーバールームは管理者しか入れない
- 社長室は限られた人だけ
AWSでも全く同じ考え方です。
IAMは「誰がどこまで入れるか」を決める入館管理システムのような存在です。
IAMで管理できるもの
IAMユーザー
AWSを利用する人です。
例えば
- 田中さん
- 佐藤さん
- 新人エンジニア
など、それぞれ個別のアカウントを作成します。
IAMグループ
同じ権限を持つユーザーをまとめる仕組みです。
例えば
- 開発チーム
- 運用チーム
- 管理者
新人が入社したらグループへ追加するだけなので管理が簡単になります。
IAMポリシー
何を許可するかを書いたルールです。
例えば
- EC2を見るだけ
- S3へアップロードできる
- IAMは変更できない
といったアクセス権限を細かく設定できます。
IAMロール
AWSサービス同士が安全に連携するための権限です。
人ではなく、
- EC2
- Lambda
- ECS
などがAWSサービスへアクセスするときによく利用されます。
実際の業務ではどのように使われる?
例えば新人エンジニアがAWS環境へ参加する場合です。
- IAMユーザーを作成
- 開発グループへ追加
- 必要最低限の権限だけ付与
- 管理者権限は付与しない
これにより誤操作を防ぐことができます。
IAMが重要な理由
AWSには非常に多くのサービスがあります。
もし全員が何でも操作できる状態なら、
- サーバー削除
- データ削除
- セキュリティ設定変更
- 高額なサービス作成
など重大な事故につながる可能性があります。
IAMはこのような事故を防ぐために存在しています。
最小権限の原則とは?
IAMでは必要最低限だけ許可するという考え方があります。
例えば、
- 見るだけなら閲覧権限だけ
- 開発担当なら開発環境だけ
- 本番環境は管理者のみ
これを最小権限の原則(Least Privilege)と呼びます。
現場では非常に重要な考え方です。
IAMとルートユーザーの違い
| 項目 | ルートユーザー | IAMユーザー |
|---|---|---|
| 作成直後から存在 | 〇 | × |
| 全権限を持つ | 〇 | 必要に応じて付与 |
| 普段利用 | 推奨しない | 推奨 |
AWSでは普段の業務ではルートユーザーではなくIAMユーザーを利用します。
IAMでよくある初心者の疑問
IAMがないとAWSは使えない?
ルートユーザーだけでも利用できますが、実際の業務ではIAMを利用することが基本です。
IAMは無料?
IAM自体の利用料金は発生しません。
IAMユーザーは何人でも作れる?
必要に応じて複数のユーザーを作成できます。
IAMを学ぶと理解しやすくなる関連用語
- EC2
- S3
- VPC
- CloudWatch
- Lambda
- ECS
- EKS
- Organizations
- STS
これらのサービスを利用する際にもIAMの知識は必須になります。
IT業務初心者が覚えておきたいポイント
- IAMはAWSのアクセス管理サービス
- 誰が何をできるかを決める
- ユーザー・グループ・ロール・ポリシーを理解する
- 最小権限で運用する
- 普段はルートユーザーを使わない
まとめ
IAMはAWSを安全に利用するための土台となるサービスです。
EC2やS3などのサービスを学ぶ前後にIAMを理解しておくことで、「誰がどのサービスを使えるのか」という仕組みが分かり、AWS全体への理解が深まります。
IT業務では、新しいユーザーの作成や権限設定、ロールの付与などIAMに触れる機会は非常に多いため、早い段階で基本を身につけておくことをおすすめします。

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