ネットワーク機器のログ確認方法|初心者向けにルーター・スイッチの確認手順をわかりやすく解説

ネットワーク機器のログ確認方法|初心者向けにルーター・スイッチの確認手順をわかりやすく解説

ネットワーク機器のログ確認とは、ルーターやスイッチ、ファイアウォールなどに記録された通信状況やエラー情報を確認し、障害やトラブルの原因を調査する作業です。

ネットワーク障害では「通信できない」「インターネットにつながらない」「特定の端末だけ接続できない」といった問い合わせが多く発生します。その際、ログを確認することで原因を素早く特定できる場合があります。

ネットワーク機器のログとは?

ネットワーク機器は、動作状況や障害情報をログとして記録しています。

代表的なログには次のようなものがあります。

  • 機器の起動・再起動
  • ポート(インターフェース)の接続・切断
  • 管理者ログイン・ログアウト
  • 設定変更履歴
  • ルーティングの変更
  • 通信エラー
  • CPU・メモリ使用率の警告
  • 電源異常

ログ確認が必要になる場面

トラブル 確認するログ
インターネットにつながらない WANポート・回線障害
LANが切断される ポートリンクダウン
通信が遅い CPU・メモリ・帯域利用率
VPN接続できない 認証ログ・VPNログ
設定変更後に通信できない 設定変更履歴
不正アクセス ログイン履歴・アクセスログ

IT現場でよく使われるログ

ログの種類 内容
System Log システム全体の動作
Event Log イベントや障害情報
Interface Log LANポートの状態
Security Log 認証やアクセス制御
VPN Log VPN接続状況
Syslog 外部サーバーへ送信されるログ

障害発生時に確認する順番

  1. 障害発生時刻を確認する
  2. 対象機器を特定する
  3. システムログを確認する
  4. ポート状態を確認する
  5. エラーログを確認する
  6. 設定変更履歴を確認する
  7. 他の機器でも同時刻のログを確認する

GUIでログを確認する方法

管理画面へログインする

  1. ブラウザーを開く
  2. 管理IPアドレスへアクセスする
  3. 管理者アカウントでログインする
  4. 「ログ」「イベント」「System Log」などのメニューを開く

メーカーによって名称は異なりますが、「Logs」「Monitoring」「Maintenance」「System」などの項目にログが保存されていることが一般的です。

CUI(CLI)でログを確認する方法

Cisco IOSを例にした代表的な確認コマンドです。

コマンド 内容
show logging ログを表示する
show version 再起動履歴・稼働時間を確認する
show interfaces インターフェース状態を確認する
show ip interface brief IPアドレスと状態を確認する
show processes cpu CPU使用率を確認する
show memory メモリ使用状況を確認する

メーカーによってコマンドは異なりますが、ログ確認・インターフェース確認・リソース確認は共通して行うことが多いです。

ログの見方

ログには通常、次の情報が含まれます。

項目 内容
日時 イベントが発生した時刻
ログレベル 情報・警告・エラーなど
対象 ポートやサービス名
内容 発生したイベント

障害発生時は、エラーだけではなく前後数分間のログも確認すると原因を把握しやすくなります。

Syslogサーバーで確認する方法

企業では複数のネットワーク機器からSyslogサーバーへログを集約していることがあります。

その場合はSyslogサーバー上で次の内容を確認します。

  • 障害発生時刻
  • Error・Criticalログ
  • インターフェースダウン
  • リンクアップ・ダウン
  • 認証失敗
  • 設定変更履歴

現場でよくあるトラブルと確認ポイント

症状 確認ポイント
通信できない ポートダウン・回線障害
特定PCだけ通信できない VLAN・MACアドレス・認証
通信速度が遅い CPU・帯域利用率・エラー
VPN接続失敗 認証ログ・IKE/IPsecログ
頻繁に切断される リンクアップ・ダウンの繰り返し

原因の切り分け

確認対象 確認内容
ユーザー側 LANケーブル・Wi-Fi接続
ネットワーク機器 ログ・ポート状態
サーバー サービス停止
DNS 名前解決できるか
DHCP IPアドレス取得状況
Active Directory 認証エラー

筆者が経験した事例

「ネットワークが不安定」という問い合わせがあり、PC側には異常が見つかりませんでした。スイッチのログを確認すると、対象ポートで「Link Down」「Link Up」が短時間に何度も繰り返されていました。LANケーブルを交換したところ症状が改善し、原因はケーブルの接触不良でした。

このように、PCだけでなくネットワーク機器のログを確認することで、原因を早く特定できるケースは少なくありません。

初心者がやりがちなミス

  • 障害発生時刻を確認しない
  • Errorログだけ確認して終了する
  • 再起動してログを消してしまう
  • 1台の機器だけ確認する
  • 時刻同期(NTP)のずれを見落とす

業務で上司へ報告するポイント

  • 障害発生日時
  • 対象機器名
  • 対象ポート
  • 確認したログ
  • エラーメッセージ
  • 影響範囲
  • 実施した対応
  • 現在の状況

エスカレーションするタイミング

  • 通信障害が広範囲に発生している
  • コアルーター・コアスイッチの障害
  • CriticalやEmergencyレベルのログが出力された
  • 機器の再起動や電源断が必要になる
  • 原因が特定できない

ショートカットキー

キー 用途
Ctrl + C ログ表示やコマンドを中断する
Ctrl + L ターミナル画面をクリアする(対応ソフトのみ)
↑ キー 直前のコマンドを呼び出す
Tab コマンド補完

よくある質問(FAQ)

ネットワーク機器のログはどれくらい保存されますか?

機器のメモリ容量によって異なります。長期間保存したい場合は、Syslogサーバーへ転送する構成が一般的です。

ログが残っていない場合はどうすればよいですか?

ログ設定が有効か、保存容量が不足していないか、Syslogサーバーへの転送設定に問題がないかを確認しましょう。

まず確認すべきログは何ですか?

システムログとインターフェースログです。障害発生時刻前後のエラーメッセージやポート状態を確認することで、多くのトラブルの原因を絞り込めます。

まとめ

ネットワーク機器のログ確認は、障害対応の基本スキルです。

特に「障害発生時刻の確認」「システムログの確認」「ポート状態の確認」「複数機器のログを比較する」という流れを身に付けることで、原因を効率よく切り分けられるようになります。

新人や社内SEは、GUIでのログ確認だけでなく、CLIで代表的な確認コマンドも覚えておくと、現場での対応力が大きく向上します。

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